wgetコマンドをインストールする

wgetを使おうと思ったら、Mac OS Xにはwgetコマンドがデフォルトではインストールされていないことがわかった。そこでさっそくインストール。

●目標
wgetコマンドをインストールし、全ユーザーが使えるようにすること。
●処理概要
(1)wgetをダウンロード
(2)ダウンロードファイルを解凍後、インストール
(3)全ユーザーで使えるようにシンボリックリンクを貼る

やってみた結果、そんなに難しくありませんでした。注意すべきところは、make installをrootに変身してから行うこと、ぐらいかな。一般ユーザーのままmake installすると、permission deniedと叱られます。
では、以下、詳細手順です。

●詳細手順
(1)最新バージョンの圧縮ファイルを以下のURLからダウンロード

ftp://ftp.gnu.org/pub/gnu/wget/

※いっぱいファイル名が並んでるけど、ファイル名の最後が「.tar.gz」となってるものをダウンロード(シェルを使わず、ファイルをクリックしたらいいよ)してね。
例), wget-1.12.tar.gz


(2-1)ダウンロードしたディレクトリに移動 (ここでは、/User/abyss/Desktopにダウンロードしたと仮定)
※(2-1)以降、シェルでコマンドを使って処理していくよ。

shell> cd /User/abyss/Desktop


(2-2)解凍 (ここでは、wget-1.12.tar.gzをダウンロードしたと仮定)
※tar xfvs というのが、解凍コマンド

shell> tar xfvs wget-1.12.tar.gz


(2-3)解凍したディレクトリに移動
※圧縮ファイルと同じディレクトリに、解凍したディレクトリ(フォルダ)ができる。

shell> cd wget-1.12


(2-4)configureファイル(解凍したフォルダの中にあるファイル)を実行

shell> ./configure

※「./」とは?
→スラッシュ以下のファイルを実行します、というコマンドです。
※configureファイル
→実行すると、必要なライブラリ等がそろっているかチェックして、適切なMakefileを自動作成してくれるものです。


(2-5)rootに変身

shell> sodo su -


(2-6)インストール

shell> make
shell> make install


(3)シンボリックリンクをはる。
※(2-6)を行うと、/usr/local/bin/wgetにインストールされます。そこで、/usr/bin/wgetでも使えるようにするのです。

shell> ln -s /usr/local/bin/wget /usr/bin/wget

終わったら、一般ユーザーに戻って、ちゃんとインストールできたか確かめてみる。以下のコマンドでどうぞ。

shell> which wget

余談ですが、一度configureを実行した後に、元の配布時の状態に戻したいときは、以下のコマンドで戻るみたい。

shell> make distclean